あなたは知ってる?レーザープリンターとインクジェットプリンターの違い
現在普及しているプリンターの多くは、「レーザープリンター」と「インクジェットプリンター」の2種類です。名前を耳にしたことがあるという方も多いかと思われますが、双方の違いについて説明できる方は少ないのではないでしょうか。そこで、今回はレーザープリンターとインクジェットプリンターの違いや特徴についてご紹介していきます。
レーザープリンターの特徴
レーザープリンターとは、トナーパウダーと呼ばれる樹脂の粉を熱で溶かして紙に定着させる印刷機のことです。コンピューターから転送されたデータを画像・イメージに組み立て、これを感光体と呼ばれる筒状の上にトナーパウダーを吹きつけます。その後、プリンターに押し付けて印刷を行うという仕組みです。
トナーパウダーを文字の形にして紙に乗せる際に、OPCというローラーにレーザー光線を当てて文字を書くことから、「レーザープリンター」と呼ばれるようになりました。レーザープリンターはインクジェットプリンターと比べ、1つのトナーで印刷可能な枚数が3.5倍ほど多く、さらに文字印刷のスピードも速いため、大量の資料などを印刷するのに適しています。
インクジェットプリンターの特徴
インクジェットプリンターとは、文字通り液体のインクを使って印刷を行うプリンターのことです。「プリントヘッド」と呼ばれる吹き出し口からインクが紙に噴射され、文字や写真を印刷する仕組みとなっています。
家庭用のインクジェットプリンターは、マゼンタ(赤)、シアン(青)、イエロー(黄)、ブラック(黒)の4色が基本的ですが、近年はグレーを加えた「5色モデル」や「6色モデル」のプリンターも多数登場。インクの色の数が多ければ多いほど、微妙なタッチの色調が表現可能です。また、レーザープリンターと比べて解像度が高いため、色味の再現性が高く写真などの印刷に適しています。
レーザープリンターとインクジェットプリンターの違い
レーザープリンターとインクジェットプリンターの特徴については理解したものの、具体的には双方にどのような違いがあるのでしょうか。結論からいってしまうと、レーザープリンターは業務用、インクジェットプリンターは家庭用と区別できます。
カラーのレーザープリンターでは、「マゼンタ・シアン・イエロー・ブラック」の4色のトナーパウダーを使用して印刷を行いますが、基本的にはインクジェットプリンターのようにグレーやライトシアンといった色のバリエーションはありません。そのため、写真のように微妙に色のコントラストがあるような印刷には不向きです。しかし、文字やプレゼン資料などといったはっきりとした紙の印刷は得意としており、一度に大量の資料を印刷できます。
また、レーザープリンターはトナーパウダーを溶かして印刷を行うという特性上、使用する際には小型の暖房器具程度の電力を消費。決して家庭でも使えないというわけではありませんが、家庭によってはブレーカーを落としてしまわないよう、どこのコンセントで電気を利用するか考慮する必要があります。
一方、インクジェットプリンターの消費電力は、一般的に電球よりも少ないといわれており、プリンター本体も軽量であるため、家庭でも扱いやすいといった点が魅力的です。また、家族で撮影した写真を印刷する際にも、液体インクならではの繊細な色の表現力で効果を発揮してくれることでしょう。
ただし、水を主成分としたインクを使用していることから、「水に弱い」というデメリットが存在します。仮にインクジェットプリンターで仕事の資料などを印刷した場合、機種や製品によって多少の違いはありますが、印刷した紙に蛍光ペンなどで線を引くと印刷された文字が滲んでしまう可能性も否定できません。会議の資料など文字を主体とした用紙の印刷には不向きといえるでしょう。
レーザープリンターとインクジェットプリンター、どちらがいい?
レーザープリンターにもインクジェットプリンターにもそれぞれ向き・不向きがあるため、一概にどちらの方が優れているかを決めることはできません。そのため、普段どのようなものを印刷するかによって、どちらにするべきか選択することをおすすめします。たとえば、年賀状や写真の印刷を頻繁に行うというのであれば、色味の再現性が高いインクジェットプリンターがおすすめでしょう。
反対に、「会社の資料を大量に印刷したい」というのであれば、印刷スピードが速く、くっきりと文字を印刷できるレーザープリンターが最適といえます。
ここでは、レーザープリンターとインクジェットプリンターの特徴や違い、選び方のコツについてご紹介しました。プリンターを選ぶ際には、普段自分がどんなものを印刷するのかを考えることが大切です。ぜひ本記事を参考に、自分の用途に合った最適なプリンターを選んでみてください!
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